介護業界に転職する時の注意点

介護業界に転職する上で、まず把握しておきたいのは、介護を仕事とする事業所の種類を知ることです。「特別養護老人ホーム」「介護老人保健施設」「グループホーム」「有料老人ホーム」の4種類ありますが、「特別養護老人ホーム」と「介護老人保健施設」は医療体制の決まりとして、利用者100人に対し、医師と看護師の設置基準を設けています。一方で「グループホーム」と「有料老人ホーム」では特に決まりはありません。つまり、「特別養護老人ホーム」と「介護老人保健施設」は利用者が集まりやすいと言うことなのです。利用者が多いと言うことはそれだけ、介護職員一人に対する負担も増えると言うことです。

ベテランの介護職員ならば、介護のコツを熟知しているでしょうから介護業務がスムーズに出来るでしょう。しかし、初めて介護業務に携わるのであれば「大変」と感じる可能性があります。もし、色々な事業所を見るならば、その事業所の利用者数は何人なのか、利用者数に対し、介護職員は何人設置しているのか、求人案内を良く見る必要がありそうです。

次に自分がやりたい仕事、すなわちサービスは何かを考えます。利用者のトイレや食事、入浴を支援する「生活支援」か、利用者の活動を支援する「デイサービス支援」のどちらかになるでしょう。ここで考えることは変則勤務に自分が従事できるかどうかと言うことになります。

特に夜勤業務は仮眠時間を設けている事業所が多いのですが、利用者の急変などがあれば仮眠を切り上げて現場に向かう必要があります。さらに早番、準夜勤では自分の出勤・退勤時に公共交通機関が動いているのかどうか、事前に調べる必要があります。それだけ変則勤務は大変な分、「夜勤手当」「変則勤務手当」など加算が多いのです。これらを押さえれば有意義な転職となるでしょう。